返済方法

お金に余裕が出た場合の返済優先順位

お金に余裕が出た場合の返済優先順位

あなたの手元にちょっとした余裕金があるとしましょう。
その手元金を返済に充てるとして、どうすれば一番お得でしょうか?
これにも、やっぱりお得にする優先順位があります。またまた、パターンを分けて解説しましょう。

今あなたの手元にある余裕金は50万円です。それを全て返済に充てるとしましょう。

パターン1

借入先 残金 金利
A : 消費者金融カードローン 80万円 18%
B : 消費者金融カードローン 30万円 18%
C : クレジットリボ払い 15万円 18%

この場合、BとCを全て返済して、残った5万円をAに入れます。
まあ、普通の順番ですね。この中で一番優先するのは、リボ払い。リボ払いはいつの間にか利息部分が大きくなっている可能性があります。できるときに残金をゼロにしましょう。

利息について計算すると、

  • A:800,000×18%÷12(ヶ月)=12,000円
  • B:300,000×18%÷12(ヶ月)=4,500円

です

リボ払いについては、利用している内容によって違いますので、一概に計算できません。この15万円が①3万円+②5万円+③3万円+④4万円、という使い方をしている場合、返済は①から順ですが利息は全部にかかっています。

AとBは金利は一緒なので、1つ終わらせてしまった方が返済は楽になりますね。

パターン2

借入先 残金 金利 返済期間残り
A : 住宅ローン 2,000万円 18% 30年
B : 自動車ローン 180万円 18% 5年
C : カードローン 100万円 16%

さあ、どうしますか?

一番金利が高いカードローンを返済してもよいのですが、一番お得なのは住宅ローンの返済です。
住宅ローンをしている方は、返済明細表を見て下さい。毎月の返済額の内、ほとんどが金利ではないですか?
住宅ローンは返済期間の後半になるまでは、返済額の内利息の割合がとても多いのです。
一部でも返済すれば、元金部分の返済になりますので、例えば毎月の返済額5万円で50万円を返済であれば、返済回数は10回以上減ります。倍の20回位は軽く減りますよ。
これは、早いうちに返済するほど、効果的です。

このケースは具体的な計算がしにくいのですが、カードローンの利息部分は毎月の返済額の内、約6割(20,000円の内12,000円)。住宅ローンは約8割(50,000円の内40,000円)以上になります。

パターン3

借入先 残金 金利
A : M銀行カードローン 25万円 9.8%
B : M銀行系消費者金融カードローン 30万円 17%
C : ヤミ金融 20万円 ??

まあ、考えるまでもありません。ヤミ金融の20万円をまず返済します。金利??は、トイチを年利にするととんでもない金利、数千%になるからです。できるだけ早く手を切るべきですね。完済したら、必ず明細と借入証書を取り返して下さい。必ずですよ。
残った30万円では、消費者金融の残金をゼロにしましょう。同じ銀行系列の会社なのですが、金利差は相当あります。

  • A:250,000×9.8%÷12(ヶ月)=2,041円
  • B:300,000×17%÷12(ヶ月)=4,250円

1ヶ月の支払利息の差は、約倍ですね。

パターンそれぞれ特徴はありますが、どんなパターンであっても、余裕資金で返済を進めるのはとても良いことだと思います。
かなりお得になりますね。

もし住宅ローンがあれば、それを優先。リボ払いも優先。目的ローンは一番最後。カードローンは、金利や残金を見て、金利が高くて残金が多いものを優先しましょう。