ヤミ金融と悪徳金融業者の手口
ヤミ金融と悪徳金融業者の手口
世の中には、悪徳金融業者というものが存在します。
法定金利を全く無視した高金利でお金を貸す「ヤミ金融」。
甘い言葉で融資を持ちかけ、お金や情報を騙し取ろうとする「悪質業者」。
違法金利から詐欺業者までたくさんあります。
いくら規制しても悪徳金融業者は無くなりません。甘い言葉で巧みに被害者を誘います。そんな被害に合わないために、悪徳業者の手口を勉強しましょう。
ヤミ金融について
ヤミ金融は、国や都道府県に貸金業者の登録を行わずに金融業をしています。
登録をしていないため、法律を無視した法外な高金利を要求します。
よく知られるのが、「トイチ」という金利。10日ごとに1割(10%)の利息を取ります。これを年利にすると、365%・・・法律で禁じられている複利計算で貸付を行うので、実際の年利は1000%や2000%を超える金利になります。とんでもない金利です。
他にも、
- 090金融(勧誘チラシに携帯電話の番号しか載せず、正体を公にしない業者)
- チケット金融(代金後払いでチケットを売り、換金。後日貸付金として回収される)
- 年金担保金融(年金を担保に融資をする業者。年金を担保にすることは法律違反)
- 押し貸し(契約していないのに一方的にお金を振り込み、支払いを強要する)
など、ヤミ金融の手口は様々です。
悪質業者の手口
悪質業者は、ヤミ金融より更に悪質です。
ヤミ金融は貸付金を交付しますが、悪質業者はお金を騙し取ることを目的としています。要は、詐欺なのです。
悪質業者の主な手口は、
- 無審査・ブラックリストOKなど借入が簡単なことを強調する。
- 実質年利1.0%~(上限を記載しない)・1日1.1%(実質年利を記載しない)。
- 不正登録番号・架空の団体(全国貸金業団体など)を使う。
- 融資前に保証金を要求する。
などなど、です。あの手この手でお金を騙し取ろうとします。
悪質業者の一覧、手口の詳細などは、日本貸金業協会のHPで確認できます。
苦情・相談窓口もありますので、被害に会われた場合は活用下さい。
被害に合ったら
実は、総量規制によって新規借入ができなくなった場合、ヤミ金や悪質業者の被害が増加するのではないかという意見があります。
正直、お金に困ってしまうと正常な判断ができなくなってしまい、悪質業者の甘いワナにはまってしまうのです。私だけは大丈夫!と思わないで下さい。
ヤミ金融のバックにはヤクザがついている可能性もあります。そんなに甘くはありません。お金を借りるはずが、悪質業者にお金を騙し取られては、元も子もありません。
もし、過酷な取立てにあったり、被害にあったと分かったら、司法書士や弁護士などの専門家に相談して下さい。日本貸金業協会の苦情相談窓口への相談でもOKです。ヤミ金融で借りたお金も金利も、返済をする必要は無いという判例も出ています。
総量規制の対策方法は、こちらのページでまとめましたのでご参考下さい。