学生ローン

学生ローン限度額、あなたはいくら?上限あげる増額のコツ

学生ローンを利用するなら、一体いくらまで借りれるか知りたいですよね?

また既に利用している人も、どうしても追加でお金が必要になることもありますよね。その際も具体的にどのような基準で限度額の審査が行われるか知っていますか?

今回は学生ローンの限度額について知りたい人はもちろん、上限の増額を検討している人にも役立つ内容となっています。

学生ローンの限度額はいくら?

学生ローンで借りれる上限は、50万円が基本です。老舗学生ローン会社の「限度額」を比較してみると以下のようになります。

学生ローン限度額貸し出しの範囲
アミーゴ50万円3万円から50万円まで
マルイ50万円1万円から50万円まで
イー・キャンパス50万円1万円から50万円まで
フレンド田(デン)50万円1万円から50万円まで
カレッヂ50万円1000円から50万円まで
キャンパス50万円50万円まで
友林堂30万円1万円から30万円まで

この中では友林堂だけ例外的に30万円までですが、その他はやはりどれも50万円までと、学生ローンの上限の相場がはっきりわかりますね。

そもそも限度額とは?

あなたが借りられる最大の金額のことを「限度額」といいます。

たとえば、有名な消費者金融(アコムやプロミスなど)なら、最大上限は500万円程度です。

さらに、銀行カードローンなら、上限1000万円までも借りられるところもあります。銀行系が最も上限が高いと言えます。

これらと比べて、学生ローンの限度額の基本は50万円なので低いと言えます。

はじめての人は限度額いくら?

はじめて学生ローン利用を開始した時の限度額はいくらになるのでしょうか?

残念ながらはじめての人はすぐに50万円を融資してもらえることはほとんどありません。

学生ローンでは多額の融資を初めからしてもらうことは非常に厳しく、ほとんどの場合10万円あるいは20万円程度の融資限度額に設定されます。

初回から上記の50万円に近い多額の融資はほぼ期待できないでしょう。

学生ローンマルイのサイトから

はじめてでいくらまで借りれるのか、学生ローン老舗店のマルイは、ホームページ上で丁寧に答えています。

    [Q14]初回でいくら借りれるの?
    - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - - -
    [A14]他社での借入・返済状況等にもよりますが、 学生証、免許、保険証を提示頂ける場合、初めての方で平均30万円程のご融資が可能です。
    ※借入には審査があります。身分証を上記の通りご提示頂いた場合でも、 ご希望に添えないこともございますので、予めご了承下さい。


学生ローンマルイ|借りる時のQ&Aより

もしこの公式サイトのQ&Aを信じるなら、初めてでも平均30万円程の借り入れが可能ということになります。

初めから多めの融資が必要な場合は、マルイを第一候補に考えるといいかもしれません。

限度額はどうやって決まるの?

学生ローンの限度額は人によって異なります。ではその限度額はどのような基準で決定されているのでしょうか。ここではそのことについて説明させて頂きます。

①アルバイトで稼ぐ年収

限度額を決める1つのめの重要な指針は、アルバイトで稼ぐ年収です。
(親の仕送りや奨学金などは年収に含まれません。アルバイトのみです。)

お金を借りるときに、アルバイトで稼ぐ額を年収換算で自己申告することになりますが、その年収で限度額が決まってきます。

学生ローンから借りられる上限は、最大でも年収の3分の1です。なぜ3分の1なのかというと「総量規制」という制度があるからです。

総量規制とはどんな制度?

年収の3分の1しか借りれない、これは総量規制があるためだと先ほど簡単に触れました。この総量規制についてもう少し詳しく説明します。

学生ローンは貸金業者が行なっています。この貸金業者は貸金業法というものの規制を受けます。

そしてこの貸金業法には、「個人の借入総額が年収の3分の1を超えてはならない」という貸金業法により設けられた「総量規制」という制限があるのです。

この「総量規制」がなぜ3分の1かというと、と金融庁が試算した結果「貧しい家計でも無理なく返せる範囲」が年収の3分の1だったためです。

(ちなみに銀行のカードローンなどはこの「総量規制」には当てはまりません。なぜなら銀行のカードローンは貸金業法ではなく銀行法が適応されるからです)

そしてこの総量規制があるために、たとえば年収が300万円の場合、借り手は何をしようと100万円以上は借りられない、ということになります。

学生は103万円までの年収がひとつの目安

学生の場合は、親の扶養というものに入っている場合がそのほとんどです。

もしバイトで103万円以上を稼ぐと、この扶養から外れることになります。扶養から外れると、親の税金の負担が増えるなどします。それゆえアルバイトは103万円以下に親にきつく言われている人も多いと思います。

この扶養内の最大である年収103万円以内しかバイトをしないなら、約30万円程度が借りることの出来る上限額・限度額になります。これも一つの目安にしてください。

すべての会社からの借入総額が、バイトの年収の3分の1以下となる必要がある

ここまでアルバイトで稼ぐ年収が借り入れの上限に影響すると説明してきました。

このときに勘違いしやすい点は、学生ローン1社で借りられる総額が年収の3分の1だという点です。

これは間違いです。他の会社(学生ローン、社会自分向け一般消費者金融)でも借入をしていれば、それらすべてを合わせた総額が年収の3分の1以内ではなくてはならないのです。

たとえば、仮に年収が100万円だとすれば、一応の最高上限・限度額はその3分の1である約33万円となります。

そして今現在A社から8万円を借入している状況だとすれば、どんなにあなたが信用に値する人物であろうと問答無用です。これから利用をするB社では25万円以上を貸し出すことは不可能になります。

他の消費者金融で借りた額は、審査の時に正直に申告しなければなりません。

審査の時に嘘をついてもすぐバレます。消費者金融などの金融会社間では信用情報機関というところで借入状況の管理が共有されているためです。

②信用力

限度額を決める2つのめの重要な指針が、信用力です。

信用力とは、借りたお金の返済能力のことです。

学生ローンも商売なのであり、各業者も基本的には損をしないように、しっかりその人間の返済能力を見極めています。回収が出来なくなる貸倒れが続くようでは、商売として成立がしなくなります。

ですので、この信用力というものを重視しているのです。

この信用力がどのように決まってくるのかその要素について解説しておきます。

はじめてお金借りる人は信用力が低い

一般的な社会生活においても、我々は「できるだけ信用ができる人」でなければ基本的にお金を貸したりはしないものです。

見知らぬ人間に、赤の他人に、いきなり大きなお金を貸さないというのは、考えてみればあたりまえのことです。

学生ローンの業者も「どんどん持っていって下さい」とお金をばら撒いているわけではないのです。

延滞経験がある人は信用力が低い

過去に他社での借金の返済遅延があれば、限度額が低くなることがあります。

学生ローンの延滞経験だけでなく、携帯電話代金、クレジットカード、といったものの延滞経験も信用力を下げます。

このような返済の延滞は信用機関に記録され、審査の時にも見られますので、すぐばれます。逃れられません。

安定した月々の収入があれば信用力は高い

安定した月々のバイトの収入があれば、信用力も上がります。

ですので、そもそもバイトをしていない、不定期のバイトしかしていない場合は月々の安定収入がないとみなされます。

また奨学金や、仕送りのみで生活している、といった場合、月々の収入としてカウントされないことになります。

最低でも2〜3ヶ月程度のバイトをするようにして安定した月々の収入を得るようにしておきましょう。

借り入れ目的によって信用力も変わる

ギャンブルや交際費に使われるものであれば、返済の意思が掴みにくく貸してくれません。

一方で授業料など大学や専門学校の学費が目的だとしっかりした用途の理由が述べられた場合、貸し手の側からしても信用できます。

(前半で紹介したマルイのホームページ上での「初回でいくら借りられるの」という質問に対して「他社での借入・返済状況等にもよりますが・・・・・・」とも述べられていましたね。)

まとめると、学生ローンを利用する時の限度額は、①アルバイトで稼ぐ年収、②信用力によって決まるとわかったと思います。

ここからは、学生ローンの上限を増額する方法についてお伝えしていきます。

学生ローン上限を増額する手続き

限度額の審査については先ほど紹介した①アルバイトで稼ぐ年収②信用によって決まります。審査についてはそれらを対策して行くことになります。

では、限度額の上限を増額して行く手続きはどうすればよいのでしょうか?

ここでは実際の手続きの手順や注意点などをみていきます。

50万円以内の増額を申込むとき

学生ローンで50万円以内の上限増額を申し込むとき。

しっかり返済さえしていれば、特に新しい書類は必要ない場合が多いです。
(会社によっては追加の書類を求められる場合もあります。)

なぜなら、貸金業者は、50万円以下の少額の貸付は、書類によって確認する義務がないからです。

ですので、極度額である50万円以内での限度額の引き上げに関して言えば、面倒な書類の手続きをすることなく、増額は可能だと言えるでしょう。

もともと学生ローンは審査の基準も緩いので、月々しっかり返済さえしていれば増額審査も通りやすいです。

50万円以上の増額を申込むとき

学生ローンは基本的に50万円までしか貸付を行っていません。しかし、窓口で聞いてみれば、50万円以上を貸してくれるサービスを行ってくれているところもあります。

この時は絶対的に「収入証明書類の提出」が必要になってきます。なぜなら、総量規制により、50万円以上を貸し付ける時には、貸金業者は申込者の年収を書類によって確認する義務があるからです。

そして50万円を借りたいなら「自身の年収が150万円以上」なくてはなりません。年収150万円は扶養(103万円)の関係もあるので、学生のうちには中々超えることのない金額だと言えるでしょう。

100万円借りたいなら年収は300万円を越していなければならない、ということになります。

そして、やはり50万円以上の増額も基本的にはこれまでのように信頼性などが非常に重要になってくるのは変わりません。

増額の手順

増額の申込み方法についてもう少し詳しく確認しておきましょう。

申し込みの入り口は、窓口、電話、インターネット、この3つです。学生ローンは、基本的に多くの学生ローン会社は東京の高田馬場駅に密集しています。

ですので、高田馬場周辺に住んでいない学生は、各学生ローン会社のホームページ上かあるいは電話での申込みという形で申し込みをする形が一般的になります。

窓口からの申し込みの流れ

窓口に行く
   ↓
 増額希望であることを伝える。
   ↓
 年収 ・借り入れ目的・他社からの借入状況  などについて答える
   ↓
 その場で増額可能か審査を受ける

電話・ホームページからの申し込みの流れ

電話・ホームページから問い合わせる。
   ↓
 増額希望であることを伝える
   ↓
 年収や他社からの借入状況 など、必要ならメールでの提出を求められる
   ↓
 その場で増額可能か審査を受ける
   ↓
 結果が伝えられる

まとめ

学生ローンを利用する場合の上限についてお伝えしました。初めから多くの融資を受けられることは少ないということ、また融資額を上げるためには何が必要なのか、といったことについて確認しました。

学生ローンを賢く安心して利用する為には、事前このような学生ローンの限度額についての情報を知っておくと良いでしょう。もし多くお金を借りたいなら、返済延滞したりせず、しっかりバイトもして、地道に信用を作っていきましょう。