総量規制について

総量規制の施行前、施行後の対策

総量規制の施行前、施行後の対策

2010年6月18日、改正貸金業法の本格施行となりました。総量規制が施行されます。

施行による影響で一番懸念されるのが、貸金業者からの借入(借入枠)が年収の3分の1に規制される点です。
そのため、ある日突然使っているカードローンが使えなくなるかもしれません。

でも、しっかりと対策をしておけば総量規制は怖くありません!
総量規制の施行前も施行後も、基本的に対策は同じです。

まずは、現在の借入枠年収を確認して下さい。借入枠を年収で割って3分の1(33%)を超えていたらNGです。総量規制で新規借入ができなくなります。
※くれぐれも、借入“残高”では無く“借入枠”で計算して下さいね.

もう直ぐ超えてしまう!という場合も要注意。これからは新しくキャッシング枠を作れなくなります。
今まで全く遅れもなく返済していてもダメなんです。今回の総量規制では、これまでの返済実績などは考慮されません。一律に適用されます。

ここで、年収の3分の1まで充分に余裕があれば、今のところ対処は要りませんね。

カードローンでまとめる

今回の規制対象は、「貸金業者」からの借入です。
いくつかのページで説明した通り、銀行や信金信組などの金融機関は規制と関係ありません。
ですので、これを機に銀行カードローンの作成をオススメします。
できれば少し高額のカードローンを作って、貸金業者のカードローン残高をそちらにシフトしておけば、貸金業者のカードローン枠もキープ出来ます。

もちろん、残高のシフトをせず、必要な場合に備えて作った銀行枠を残しておくのもOKです。
銀行で作る際の条件で、「消費者金融カードローンの解約」となった場合は仕方ないので解約しましょう。
どうしても必要になれば、銀行枠は年収の3分の1に入れませんので、消費者金融でもまた作れます。

おまとめローンの利用

もう1つの対策として、おまとめローンの利用があります。
カードローン残高をおまとめローンでまとめて返済しておくことです。
返済後も、カードローン枠を残しておけばイザという時の備えになりますし、おまとめローンであれば、毎月残高がしっかり減っていきますので、借入の圧縮にもなります。

ここでのポイントは、「銀行でまとめる」点です。
先ほど言ったように、銀行からの借入は総量規制対象外なので、上手く全部をまとめられれば貸金業者からの借入額をゼロに出来ます。

銀行以外のおまとめローンでも、利用者にとって一方的に有利な借り換えができるのであれば、総量規制の例外扱いとなりますので、検討の価値ありです。

※おまとめローンについてはこちらをご参照下さい。

借入額を減らす

これを機に借入金額を出来るだけ減らすことも、1つの方法です。
借入枠を年収の3分の1以下に抑えれば、何も怖くありません。

「計画的な返済の前倒し」か「ちょっと無理をしてでも返済」を何とかしてみて下さい。
総量規制施行後も、年収の3分の1以下に減らせば何も怖くありません。

また、かなり乱暴な方法ですが、とりあえず枠を作れるだけ作っておいて、そのお金を別のところ(口座)にプールしておく、という手もあります。
これは、総量規制施行前までにしかできない方法です(施行後は絶対ムリです!)。

借りれば返済もしなければいけないので、ちょっと厳しいかもしれませんが、返済と収入のバランスさえ取れれば(収入に対して返済が可能な範囲であれば)可能な方法ですね。ただ、どの貸金業者も施行前から借入枠を規制以内に抑える傾向があるので、もしかすると作れない可能性もあります。

総量規制は私たちの生活に直接影響を及ぼす、とっても厳しい法律です。
多重債務なんて全く関係が無い人でも、急に借入枠が制限されます。
出来ることはしておきましょう。まずは「借入枠」の総額と、収入のチェックから始めて下さい。

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